2月18日は冥王星の日。今こそ知ってほしい冥王星の秘密
本日2月18日は、冥王星の日といわれています。
冥王星。英語で書くとPluto(プルートー)。
どちらの呼び方もカッコよく、さらに冥王星の周りを回る5つの衛星の名もケルベロス・カロン・ステュクス・ニクス・ヒドラとカッコよかったため、多くの中二病患者に愛された太陽系第9惑星……でした。
過去で書いたのは、2006年に冥王星が太陽系の惑星から除外されてしまったから。
そのため当時では数多の中二病患者が悲しみの涙を流し、同時に数多の教育機関や出版社が教科書や参考書の修正作業に追われるハメになり悲しみの涙を流して話題になりました。
そして今では冥王星のことなんて忘れている人がほとんどじゃないでしょうか?
でも宇宙開発の進歩で、昔よりも冥王星の謎は解明されてきているんです。
新たに明らかになった秘密とともに、今日は久しぶりに冥王星のことを思い出しませんか?
冥王星の日は2つある
一般的に冥王星の日は2月18日と認識されていますが、1月23日も冥王星の日といっても問題ありません。
日付が2つあるのは冥王星を写真に収めたのが1930年の1月23日で、その写真から冥王星を見つけたのが同年の2月18日だったから。
当時の天体の探し方は、同じ場所の星空の写真を少し時間を空けて2枚撮影。その2枚の写真を見比べて動いている星を探すという非常にアナログな方法だったので、冥王星の撮影から発見まで1か月ほどの日にちが空いてしまったんですね。
ちなみに冥王星を初めて写真に収め、発見したのは、上の画像のクライド・トンボーという天文学者。
仕事とはいえ新しい惑星を探すために何か所も写真を撮って、あるかも分からない惑星を根気よく探すなんてすごいですよね。私には到底マネできません。
余談ですがプルートー(冥王星)という名前を付けたのはクライド・トンボーではなくて、ヴェネチア・バーニーという当時11歳だった女の子です。
彼女はおじいちゃんから新しい惑星が発見されたというニュースを聞くと、プルートーという名前がいいと提案。
そして彼女のおじいちゃんはクライド・トンボーと知り合いだったため、試しに彼に名前を提案してみるといたく気に入ってそのまま採用となりました。かなり珍しい経緯ですよね。
なぜ冥王星は太陽系惑星から外されてしまったのか
いまだに太陽系は水金地火木土天冥海と覚えている私にとって【冥】が無いのはいまだに慣れないのですが、そもそもどうして冥王星が太陽系惑星から外されていまったのか皆さんは覚えていますでしょうか?
一番の理由は、冥王星が想定よりもはるかに小さいことが研究で判明してしまったから。
地球の衛星である月よりも小さく、さらに冥王星よりも大きい星も他に見つかってしまったため、冥王星を太陽系惑星から外すべきだという声が天文学者たちの間に広がっていきました。
そして2006年に今まで明確に決められていなかった惑星の定義が決定。
- 太陽の周りを公転している
- ある程度の質量の保有しており、そこから生じる重力により形が球状である
- 他の星を圧倒するほどに大きい
そのうち3には当てはまらないとして、正式に冥王星は太陽系惑星から外されてしまいました。
あるていど昔から明らかになっていた冥王星の秘密
では太陽系惑星から外された当時ぐらいから解明されていた、冥王星の特徴はどのようなものだったのでしょうか。
面白そうなものを簡単に箇条書きでまとめてみました。
- 地球と冥王星の間の距離は約54億km。時速300kmの新幹線でも到着まで2000年以上かかる距離。
- 冥王星の重力は地球の0.06倍。100kgが6kgになる計算なので最強のダイエット効果……?
- 大気成分は窒素やメタンだが、ほとんどが凍っている。
- 地表温度は-230℃のため、地表は凍ったメタンに覆われている。さらに凍った窒素が雪のように降り注ぐ。
- 重力などの関係上、海に浮かぶ火山がある可能性がある……?(それがホントの場合、火山が噴火するとマグマの代わりに凍った水や窒素が噴き出る不思議な光景が見られる)
最近明らかになった冥王星の秘密
2006に冥王星を含む太陽系外縁天体を調査する目的でNASAから打ち上げられた無人探査機【ニュー・ホライズンズ】。
打ち上げられた当時は、冥王星が太陽系惑星から外される前でした。
まさか外されるとは思ってもみなかったでしょうか、それでもこの無人探査機は懸命に宇宙空間を進み、約9年後の2015年7月14日に冥王星を約3分間フライバイ(近接通過)し、数多くの写真やデータを地球に送ってくれました。
ニュー・ホライズンズのおかげで新たに解明された、面白い冥王星の秘密を箇条書きで紹介したいと思います。
- 地質学的な活動が発見されたので、冥王星は今も生きている……?
- ハート型の窒素の氷河を発見(名前はスプートニク平原)。惑星の外からでも大きく観測できるこれは、太陽系で知られている中では最大の大きさ。
- 大気は青色。
- 5つの衛星以外にも新しい衛星が見つかると思われていたが、なかった。
まとめ
そんなわけで今日は2月18日ということで冥王星について紹介してみました。
いつか宇宙開発が進めば、ハート型の氷河に行ってプロポーズなんてこともできるようになるんですかね?
月ぐらいまででいいから、自分が死ぬまでに宇宙旅行が手軽になってくれないかなぁ。
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