あなたが抱えているのが妄想癖じゃなく空想癖なら、治す必要はないよ

あなたが抱えているのが妄想癖じゃなく空想癖なら、治す必要はないよ

少しクリエィティブな仕事環境にいるせいか、よく周りの人から妄想癖を治したいという話をされます。

しかしそれが妄想癖ではなく空想癖であるならば、むしろ私は治すべきではないと答えています。

ここでいう妄想癖とは、本人が現実と混同してしまう想像(イメージ)のこと。

空想癖とは、本人が現実と違うということをしっかりと認識している想像(イメージ)のこと。

という意味で使っています。

では、なぜ空想癖は治すべきではないのか。

その理由を大きく分けて2つ説明させていただきたいと思います。

1 人間は空想をする生き物です

空想は、ストレス解消に繋がる

青空の下、片腕をあげて喜ぶ男性

そもそも人間は空想をする生き物です。

1日の10%~50%ほど人間は空想していると言われています。

なぜそんなに空想しているかというと、人間は知恵をもっているからです。

自分の行動・経験・学習を別のパターンで多方面から空想することで、人間は知識を脳に刻み込めます。

人間にとって空想とは生きていくうえで必要な行為であり、あらかじめ脳内で空想しておくことで様々な外的要因ストレスから身を守ってくれています。

なので空想を抑制することは、人間という生き物にとってかなりストレスがかかる行為です。

そして他人よりも空想が多い人は、単にストレス解消の手段が空想に偏っているだけです。

他人がショッピングや映画鑑賞でストレスを解消してるのと同じように、あなたは空想でストレスを解消しているのです。

やっていることは変わりません。

なのでどんどん空想しちゃいましょう。

よくマイナスな空想をしてしまう人は空想を抑え込もうとしますが、それもよくありません。

マイナスな空想をするということは、今後本当にマイナスなことが起こった時に対処できるよう脳が知識をつけているということです。

それを抑制するというとは逆にストレスを脳にかけ、脳はそのストレスにも対応しようとどんどんマイナスな空想をする悪循環に陥ります。

マイナスな空想はできるかぎり放っておきましょう。その方が早く解消されますよ。

空想は健康や美容に繋がる

当たり前の話ですが、ストレスがうまく解消できる人はとても健康的です。

そして健康は美容にも繋がります。

よく空想するぐらいなら外で運動したほうが良いという人がいますが、辛い思いをして運動するぐらいなら、お風呂に浸かりながら空想するほうがよっぽど健康的です。

もちろん運動が悪いと言っているわけではありません。運動して気持ち良さや達成感を感じる人は運動をするべきです。

先ほどでも少し書きましたが、ストレス解消の手段は人それぞれです。

普段から空想をしてしまう人はそれがあなたにとって一番のストレス解消法ということなので、健康のためにもあまり空想は抑制しないことをオススメします。

2 空想は人生を豊かにします

宝箱を見つけて喜ぶ女性

私は空想をする人のほうが人生を楽しく生きていけると考えていますし、実際に空想をよくする人のほうが傍目から見て人生を楽しそうに生きています。

というのも、空想をあまりしない人は他にストレス解消手段があるのではなく、単に脳の空想力が劣化し空想できない可能性があるからです。

人間が一番空想をするのは、子供時代です。

子供にとって周りの情報は何もかも新鮮で未知なもので、それに早く適応したり、ストレスを軽減するために脳はフル稼働で空想をします。

そして成長を重ねていくうちに周辺で新鮮で未知な情報に出会うことが少なくなり、さらに社会人となってしまうと毎日同じ仕事や生活の繰り返しで新しい情報を仕入れる機会がほとんどなくなってしまいます。

そうなってくると脳は空想をする必要は無くなってきて、空想力がどんどん低下していきます。

もちろん毎日の仕事で充実感を感じ、家庭などの日常が幸せなのなら空想力が無くてもなんら問題はありません。

しかし突如として仕事や日常でトラブルが起こった際に、空想力が低下していると上手く対処が取れない可能性があります。

空想がする必要がなかった脳(自分)にとって、世界は今まで通りの仕事や日常が全てです。

なのでその中から無理やりにでも対処の答えを出そうとします。

仕事量が多いのなら残業で補おうとか、家族との時間が取れないなのは仕事だから仕方ないとか。

つまり選択肢の幅が狭まってしまうんですね。

一方で、空想力が高い人はそういったトラブルに対して柔軟な対応が取れる可能性があります。

空想力が高い人にとって、世界とは今まで通りの仕事や日常が全てではないからです。

自由な発想で対処の答えを出せます。

仕事量が多いのなら転職しちゃおうとか、なんなら家族との時間を大切にするために引っ越して農業しちゃおうとか。

その対応が良い結果になるのか悪い結果になるのかは分かりませんが、少なくともそんな人のほうが人生に可能性があって豊かなのは間違いないと思います。

まとめ

というわけで、今回は空想癖というものに対して自分なりに思うところを書いてみました。

空想は良いものであって決して悪いものではないというのが結論です。

みなさんもどんどん空想して、人生を少し豊かに感じられるようにしませんか?