【七面鳥。キャンディケイン。ブッシュ・ド・ノエル】クリスマスを彩る定番の食べ物3つの由来
最近とても寒い日が続きますが、そんな寒さを吹き飛ばすようなHOTなイベント、クリスマスがもうすぐやってきますね!
恋人と愛を語らう人、家族団らんで過ごす人、友達と仲良く過ごす人、呪言を吐きながら過ごす人(←私はここです)、クリスマスの過ごし方は人それぞれだと思いますが、多くの人が普段よりも美味しい料理でも食べようかなと思うんじゃないでしょうか。
クリスマスに食べる豪華な食べものも最近では色とりどりですが、クリスマスと聞いてイメージする食べ物はみんなほとんど同じ。
大きくて焼き目が香ばしそうな「七面鳥」に、スティク(杖)の形をした巨大なキャンディ「キャンディケイン」、クリスマスケーキでおなじみの「ブッシュ・ド・ノエル」。
実は食べたこともない人もいるかもしれませんが、絵本や映画のクリスマスではおなじみのこれら3つの食べ物、その由来はなんだか知っていますか?
ちゃんとどれも理由があるんです。この記事を読んで今年のクリスマスに食べてみるのはどうでしょうか?
クリスマスの定番食べ物その1 七面鳥の由来
いきなりなんですが、七面鳥が一番定番の食べ物になる日はクリスマスじゃないんです。
クリスマスの記事を書いているはずなのに……。ごめんなさい。
七面鳥が一番定番の料理になる日は、アメリカの感謝祭。
毎年11月の第4木曜日に行われるこの感謝祭は、七面鳥の日(Turkey Day)とも呼ばれていて、アメリカにとってクリスマスより大事な日とも言われています。
感謝祭の始まりは、ピルグリム・ファーザーズと呼ばれる清教徒たちがイギリスからアメリカへ移住した16世紀。
入植当初の冬は大変厳しく、ピルグリムたちは食糧不足で何人も死んでしまいました。そこで先住民だったインディアンは七面鳥やトウモロコシなどの食料を援助。さらに狩猟や作物の栽培方法を教えてあげたことで翌年にはピルグリムたちも自力で冬を越せるようになりました。
そこでピルグリムたちは感謝の意味を込めて、収穫の祭りにインディアンたちを招待。それが感謝祭の由来といわれています。
いわばアメリカは感謝祭がなければ誕生してなかったんですね。
そして食糧不足の解消に一番貢献したのが七面鳥だといわれています。
七面鳥はドン臭く、ニワトリ並ぐらいにしか飛べなかったので簡単に狩猟できたそうです。
七面鳥のおかげで冬を越すことができたので、感謝祭は別名七面鳥の日とも呼ばれ、アメリカではその日に七面鳥を食べるのが定番です。
そこから七面鳥は縁起の良い食べ物とされ、お祝いの席全般に欠かせないお肉となりました。
それじゃあなんでクリスマスに七面鳥が定番メニューとしてイメージされているかというと、その大きな理由は2つあります。
1つは作者チャールズディケンズによる小説「クリスマスキャロル」。
この小説内に登場する七面鳥のローストが小説の大人気と共に世界中に広まりました。
2つ目の理由はKFC(キンタッキーフライドチキン)。日本でもおなじみのフライドチキンのファーストフード点ですよね。
このKFCが「日本では七面鳥が手に入りずらいから、クリスマスにはチキンを食べよう」というマーケティングを展開したことで、逆説的にクリスマスは七面鳥を食べるんだぁ~という認識が日本で定着しました。
すごいですよね、企業戦略。
実際、日本では七面鳥は手に入りずらいし、調理するための大きなオーブンを持っている家も少ないので、七面鳥の代わりにチキンを食べるのもいいかもしれませんね。
クリスマスの定番食べ物その2 キャンディケインの由来
クリスマスツリーの飾りとしてもお馴染みの、スティク(杖)の形をした巨大なキャンディ「キャンディケイン」。
日本では食べたことがない人もいるかもしれませんが、一度は見たことがあると思います。
このキャンディケイン、由来は様々ありますが今回は代表的な2つをご紹介します。
1つはサンタクロースのモデルともいわれている、弱きを助け施しを行った聖人「聖ニコラス」。彼が常に持っていた杖をモチーフにしたという由来。
2つ目はキリストが誕生した時に居合わせた羊飼いが持っていた杖をモチーフにしたという由来。キャンディケインを上下逆さまにするとJの形になり、これはJesusの頭文字を表しているといわれています。
このように様々な由来があるキャンディケインですが、共通していることが1つあります。
それはサイズが大きく作られていること。
これは一人で食べるのではなく、砕いて皆で分けて食べるようにという意味が込められています。
今年キャンディケインを貰ったり買ったりする機会があったら、一人でガジガジ食べるのではなく、みんなで分けてクリスマスを楽しんでみてください。
クリスマスの定番食べ物その3 ブッシュ・ド・ノエルの由来
ブッシュ・ド・ノエルはフランス語なのですが、それを日本語に訳すと「木の切り株のクリスマス」。
名前の通り、木や薪を横に倒したような見た目のケーキなのですが、この由来も諸説あるので代表的なものを紹介しますね。
まずは北欧神話のユール説から。
ユールとは北欧の冬至祭のことで、キリスト教(クリスマス)がはじまる以前から神々に豊穣と平和を願う祭りとして行われてきました。
今でも北欧ではクリスマスのことをユールと呼ぶそうです。
ユールでは、ユール・ログと呼ばれる一本の大きな薪を燃やし続け、一族を悪魔や病気から守るという風習がありました。
この風習を残すため、ブッシュ・ド・ノエルが作られたといわれています。
2つ目はキリストの誕生を祝福する説。
これはキリストが誕生した際に、祝福するために夜通し暖炉で薪をくべて燃やしたことから、そこからモチーフにブッシュ・ド・ノエルが作られたといわれています。
最後は貧しい青年が恋人へ送ったクリスマスプレゼント説。
これはケーキを買えない貧しい青年が、せめてクリスマスプレゼントを送ろうと、薪一束を恋人に送った話。
それをモチーフにブッシュ・ド・ノエルが作られたといわれています。
この説は主典が不明なんですが、ロマンチックな由来として世界に広がっています。
このようにクリスマスシーズンと薪は切っても切れないような関係だったりします。
今では暖炉や薪を見かけることもそうそうないので、代わりにブッシュ・ド・ノエルを買って、さらにクリスマス気分を盛り上げてみましょう。
まとめ
さて、今回はクリスマスを彩る定番の食べ物3つ。その由来についてまとめてみました。
この記事で少しでも貴方のクリスマスがさらに楽しくなると嬉しいです。
ではでは、次の記事でお会いしましょう。最後まで読んでくださってありがとうございました。
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