【Kindle Unlimited】電子書籍『やせっぽちとふとっちょ』のレビュー

【Kindle Unlimited】電子書籍『やせっぽちとふとっちょ』のレビュー

月額980円払えば、様々な種類の電子書籍が読み放題になるKindle Unlimited(アマゾン)。

私も加入してみたので、たくさん電子書籍を読んで、ついでに記録がてらレビューを書いてみようかなと思います。

今回読んでみた電子書籍はこちら!!

電子書籍名『やせっぽちとふとっちょ』

やせっぽちとふとっちょの本表紙

著者:加藤マユミ

出版社:ナンバーナイン

選んだ(読んだ)理由

  • タイトルの潔さに惹かれた
  • イラストがなんか独特でなんか好き

読了までにかかった時間

15分

この電子書籍を一言で表すのなら

二つの愛(家族愛と恋愛)が楽しめるハートフル日常系コメディ

管理人のオススメ度

★★★★★★☆☆☆☆

今回の電子書籍のあらすじ(作品概要)

家も家族もおらず、ゴミを漁って生きていた「やせっぽち」の少女が、家がレストランの「ふとっちょ」の少年に家族として拾われるところから始まるハートフル漫画。

一話完結型で、「やせっぽち」「ふとっちょ」の子供時代の話と、「美人」「イケメン」の子供時代より10年後の話が交互にくるような特殊な構成となっている。

「家族を知らなかった少女が温かい家族愛を知る」「大人になっても続く少女と少年の微妙な恋愛模様」2つのテーマを中心に描かれていて、どの話も最後はハッピーエンドで終わる非常に読みやすい一冊。

レビュー(良かった点)

小説だと思ってダウンロードしたら漫画だったので、個人的に最初はすごくビックリした作品。

どうやら最初はツイッターで投稿されていた漫画をこうして書籍化したらしい。なるほど、確かにツイッターだけだともったいない、すごく面白い作品だった。

イタリアの小さなレストランを舞台に、騒がしい日常をコメディタッチで描かれており、最後までサクサクと微笑みながら読み終えることができる。

でも冷静にこの本を分析すると、レストランを経営している少年のお父さんは早くに妻を亡くしており、少年は「ふとっちょ」が原因で学校を辞めており、少女は家と家族が無い。と、それぞれがなかなかの重い設定を抱えている。

そんな設定を逆に生かしてハートフルコメディとして描いているので、著者の力量はかなり高い漫画だ。

イタリアという舞台も最初は感情移入できないかなぁと思っていたが、イタリアのフレンドリーな気風がこの漫画のハートフル感に合っていたので、最後はイタリアで良かったなぁと思える。

また、ところどころにアクセントとしてカラーが入っており、作品へのこだわりを感じられるのも好ポイントでした。

レビュー(ちょっと悪かった点)

個人的には日常系の作品より物語性のある作品が好きなので、もうちょっと物語性があると嬉しかった。

続く前提なのか最後まで二人の恋はあまり進展しなかったので、そういう意味では物語の続きが気になってモヤモヤする作品だった。

あとこれも賛否両論だと思うが、大人になっても「やせっぽち」「ふとっちょ」のままの方が個人的には良かったかなと。

「やせっぽち」「ふとっちょ」が「美人」「イケメン」になるのはハッピーエンドで良いとは思うのだが、そのせいで親近感が薄くなってしまったのが残念かなと。タイトルとも少し乖離しちゃったしね……。

この電子書籍を特にオススメできる人・逆にできない人

特にオススメできる人

  • 日常系の漫画が読みたい
  • サクサク読めて少し笑える漫画を探している

逆にオススメできない人

  • シリアスな人間ドラマが展開する漫画が読みたい

 

というわけで、今回の電子書籍のレビューはここまで。

あくまで私個人のレビューなので、あしからずご了承ください。